小川麻希子 in モコ谷塾 2004年10月10日(日) ~tenten(アドフォーカススタジオ)

写真をクリックすると大きくなります。


今回のモコ谷塾のテーマは、「ストロボ1灯でいろいろやってみよう」です。スタジオではなく、普通の白い壁の部屋を使ってストロボ1灯でバリエーションを楽しもうというものです。壁が白でなくても4本のポールキャット(ホームセンターなどで代用のものも売っている)に白い紙バックなどを垂らせば同じような条件のものが作れるとのことです。



【その1】 メイン1灯 ~やわらかい光をまわして~

(1)スタンド2本にトレペをセット。トレペが大きいので大きめのスタンドを使っています。 (2)天井の梁のところまでスタンドを伸ばす。 (3)トレペの後ろの位置に傘をつけたストロボを置き、2枚のバウンス板で囲む (4)トレペからモデルまでの間の左右に各2枚づつのバウンス板を置く。 (5)背景に使用する紙バックを垂す
(6)床からも光をまわすために大きい銀レフを床に敷く(カメラマンの後ろ側) (7)正面側はこうなります。
作例です。写真をクリックすると大きくなります。

01

02

03

04



【その2】メイン1灯 ~顔にラインの光~

(1)ソフトボックスを用意する (2)モデルの斜め後ろ、ライン状の光が当たるようににソフトボックスを置き、影を見ながらレフの位置を決める (3)バウンス板に立てかけて銀レフと白レフを置いています。 (4)全体の位置関係はこんな感じ(露出を測るモコ谷先生)。 (5)フレアをカットする板を置く。 (6)この板がないとレンズにモロに光が当たってしまうのだ
作例です。写真をクリックすると大きくなります。

05

06

07

08



【その3メイ】ン1灯 ~むらむら~

(1)むらむらするミラーフィルムをセンチュリーアームにつける (2)光がむらむらフィルムに向かうようにストロボをモデルの斜め後ろにセットし、モデルを立たせる。 (3)むらむらの出方を確認しながらむらむらフィルムの位置を調整する。 (4)ここでもフレアカット用の板を置いています。
作例です。写真をクリックすると大きくなります。

09

10

11



■発光量の調整について ~2400Wのジェネを例にとって解説。

(写真をクリックすると大きくなります)
このジェネ全体で2400Wの発光量をもっていて、4本のヘッドをつなぐことができる。
ヘッドをつなぐ数によって発光量は均等配分される。2400W全体でヘッド4本挿しの場合は1本分の発光量は600Wになります。
レバーの切り替えによって、
(A)2400Wで1部屋とする場合と
(B)1600Wの部屋(ヘッドの1・2番)+800W(同3・4番)の完全に分か れた2部屋とする
2通りの使い方ができる。
バリエーターのツマミを動かして、
フル発光→1/2→1/4→1/8と調節することができる。
その組み合わせで1部屋の発光量は以下のように変わる。
(2400W1部屋で) 2400→1200→600→300
(1600W1部屋で) 1600→800→400→200
( 800W1部屋で) 800→400→200→100




機材:キヤノンEOS-1D、EF17-35mmF2.8L、EF85mmF1.2L